Stardock Fences ゲーミングデスクトップ活用ガイド 2026
本格的なゲーマーなら、デスクトップが次々と増えていくゲームショートカットに埋め尽くされていく感覚を知っているはずです。Steam、Epic Games、GOG Galaxy、Xbox Appのゲームアイコン、Discordの起動ショートカット、MSI AfterburnerなどのOCツール、さらにXboxゲームバーが保存したスクリーンショット——数ヶ月使い続けると、デスクトップはカオスな状態になります。
Stardock Fences 6は、ゲーマーが直面するこの問題に対して実用的な解決策を提供します。ゲームランチャー別のコンテナ(Fence)を作り、自動整理ルールでショートカットを振り分け、ゲーム中は不要なFenceを折りたたみ、画面共有時にはワンキーでデスクトップをスッキリさせる——これらすべてが1つのアプリで実現できます。
このガイドでは、ゲーマー向けにFences 6を最大限活用する方法を、具体的な設定手順とともに解説します。価格は29.99ドルの永久ライセンスまたは年間9.99ドルのサブスクリプションです。Windows 10・Windows 11(24H2を含む)に対応しており、現行バージョンは6.46です。
ゲーマーが抱えるデスクトップの問題
ゲーマーのデスクトップは、一般ユーザーとは異なるカオスの積み重ね方をします。ゲームをインストールするたびにデスクトップにショートカットが追加され、アップデートやDLCをインストールするとさらに増える。スクリーンショットをキャプチャするとピクチャフォルダに保存されるが、そのフォルダをどこで開けばいいかわからない。Discordで画面共有しようとしたとき、背後のデスクトップがショートカットだらけで見苦しい——こうした問題は、ゲームを本格的にやるユーザーほど顕著になります。
具体的に問題になりやすいカテゴリを挙げると:
- 複数のゲームランチャー(Steam、Epic Games、GOG、Xbox App)のショートカットが混在する
- Discordや配信ツール(OBS Studio、Streamlabs)のショートカット
- MSI Afterburner、GPU-Z、HWiNFOなどのパフォーマンス監視ツール
- Xboxゲームバーで撮ったスクリーンショットや録画クリップ
- ゲームのMODファイルや一時的な設定ファイル
- 「今プレイ中のゲーム」と「積みゲー」が混在したランチャーリスト
Fences 6はこれらを体系的に整理するための機能をすべて備えています。順番に設定方法を見ていきましょう。
ゲーミングFenceのレイアウト設計
まず、ゲーミングデスクトップ用のFence構成を設計しましょう。推奨する構成は以下のとおりです:
「Steam ゲーム」Fence:Steamからインストールしたゲームのショートカット。よく遊ぶゲームだけに絞ると管理しやすい。Steamライブラリからデスクトップにショートカットを作成したものをここに集約する。
「Epic Games」Fence:Epic Games Launcherで管理するゲーム。毎週無料配布ゲームが追加されることもあり増えやすいため、専用Fenceが有効。
「GOG / Xbox」Fence:GOG GalaxyとXbox App(Game Pass)のタイトル。どちらも所持本数が多くなりやすいが、1つのFenceにまとめてもよい。Tabsタブ機能を使えば1つのFenceの中でGOGとXboxを別タブで管理することもできる。
「今プレイ中」Fence:現在積極的にプレイしているゲーム3〜5本だけを入れる。ゲームをクリアしたり、飽きたりしたらこのFenceから外す運用がおすすめ。最も重要なFenceなので、デスクトップの中央や使いやすい位置に配置する。
「ゲーミングツール」Fence:Discord、OBS Studio、MSI Afterburner、GPU-Z、RivaTuner Statistics Serverなど、ゲームに関連するユーティリティをまとめる。ゲームを起動する前に必要なツールが一箇所にまとまっているので便利。
Fenceは右クリックメニューから簡単に作成できます。デスクトップの空白部分を右クリック→「Create new Fence」を選び、名前を付けるだけです。作成後はドラッグ&ドロップでショートカットを各Fenceに移動できます。
Fences 6のTabs(タブ)機能を使えば、1つのFenceの中に複数のカテゴリを持つタブを作成することもできます。例えば「ゲーミング」Fence内に「Steam」「Epic」「ツール」のタブを作れば、Fence数を増やさずに整理できます。
自動整理ルールでランチャー別に自動振り分け
新しいゲームをインストールするたびに手動でショートカットをFenceに移動するのは面倒です。自動整理ルールを使えば、デスクトップに追加されたショートカットを自動的に正しいFenceに振り分けられます。
設定方法:Fenceのヘッダー部分を右クリック→「Configure auto-organize rules」を選択(または設定→Organizeから)。ルールを追加するダイアログが開きます。
ゲーマー向けのルール設定例:
- ファイル名に「Steam」が含まれる → 「Steam ゲーム」Fence
- ファイル名に「Epic」が含まれる → 「Epic Games」Fence
- ファイル名に「GOG」が含まれる → 「GOG / Xbox」Fence
- ファイル名に「Discord」、「OBS」、「MSI Afterburner」が含まれる → 「ゲーミングツール」Fence
- .lnk拡張子(ショートカット)でゲームインストールフォルダからのリンク → 「Steam ゲーム」または該当ランチャーのFence
ゲームショートカットのファイル名がランチャー名を含まない場合(例:「The Witcher 3.lnk」のようなシンプルな名前)は、ショートカットのリンク先フォルダのパスでルールを作る方法も有効です。詳細な設定については自動整理ルール完全ガイドをご覧ください。
自動整理ルールを一度設定しておけば、Steam経由で新作ゲームをインストールしてデスクトップにショートカットを作成したとき、自動的に「Steam ゲーム」Fenceに移動します。手動操作が不要になるため、ゲームライブラリが増えても常にデスクトップが整然とした状態を保てます。
ロールアップ機能:ゲーム中の画面スペースを最大化
ゲームをプレイしているとき、デスクトップは基本的に見えません。でも、ゲームを終了してデスクトップに戻ったとき、多数のFenceがずらりと並んでいると少し散漫に感じることもあります。ロールアップ(Roll-up)機能を使うと、Fenceをタイトルバーのみの状態に折りたたむことができます。
使い方は簡単:Fenceのタイトルバーをダブルクリックすると、コンテンツが折りたたまれてタイトルバーだけが残ります。もう一度ダブルクリックすると展開されます。折りたたんだ状態でもタイトルバーが見えているので、必要なときにすぐ展開できます。
ゲームをプレイするときの運用例:
- 「今プレイ中」Fenceだけを展開したまま残す
- 「Steam ゲーム」「Epic Games」「GOG / Xbox」Fenceはロールアップして折りたたむ
- 「ゲーミングツール」FenceはDiscordやOBSを起動した後にロールアップ
このように「今すぐ必要なもの」だけを展開し、残りを折りたたむことで、デスクトップがすっきりした状態になります。ロールアップとクイックハイドの詳細についてはロールアップとクイックハイドの完全ガイドをご覧ください。
クイックハイド:Discord配信前に即座にデスクトップをクリアに
Discordのゲーム配信やボイスチャット中に画面共有するとき、デスクトップ上の個人的なファイルやFenceを見せたくない場面があります。Quick Hide(クイックハイド)機能は、キーボードショートカット1回でデスクトップ上のすべてのFenceを瞬時に非表示にします。
デフォルトのショートカットはFences設定から確認・変更できます。再度同じショートカットを押すと、すべてのFenceが元の位置に戻ります。
クイックハイドが特に役立つシーン:
- Discord・Twitch・YouTubeで画面共有・配信するとき
- スクリーンショットや録画の前にデスクトップをクリーンな状態にしたいとき
- 人前でPC操作を見せるプレゼンテーション時
- ゲームプレイ動画のサムネイル用にデスクトップを撮影するとき
また、Peek(ピーク)機能はWin+Spaceを押している間だけデスクトップを表示するモードです。全画面アプリからすばやくデスクトップを確認したいときや、特定のFenceからファイルを探したいときに使えます。ゲーム中にAlt+Tabで一瞬デスクトップを確認するよりも素早く動作します。
Desktop Pages:ゲーミングレイアウトと作業レイアウトを分ける
Fences 6のDesktop Pages機能を使うと、デスクトップを複数の「ページ」として管理できます。各ページは独立したFenceのレイアウトを持ち、ショートカットで切り替えられます。ゲーマーにとって理想的な使い方は:
ページ1 — ゲーミングレイアウト:Steam、Epic Games、GOG、「今プレイ中」、「ゲーミングツール」のFenceを配置。ゲームをプレイするときに表示するページ。ゲームに直接関係のないショートカットは一切置かない。
ページ2 — 作業レイアウト:ブラウザ、オフィスツール、開発ツール、「ドキュメント」「ダウンロード」「スクリーンショット」などのFenceを配置。仕事や勉強をするときに表示するページ。
ページの切り替えはデスクトップの端をスクロールするか、設定したキーボードショートカットで行います。ゲームモードに切り替えるときはゲーミングページ、仕事に戻るときは作業ページへ——デスクトップが使用目的に合わせて自動的に変わるので、精神的な切り替えにも効果があります。
Desktop Pagesの詳しい設定方法はDesktop Pages完全ガイドを参照してください。
Folder Portal でスクリーンショットをデスクトップに表示する
Xboxゲームバー(Win+Gで起動)でキャプチャしたスクリーンショットは、通常「マイ ピクチャ>スクリーンショット」フォルダに保存されます。毎回エクスプローラーを開いてそのフォルダに移動するのは手間がかかります。
Folder Portal(フォルダポータル)を使えば、このフォルダの内容をデスクトップ上のFenceにリアルタイムで表示できます。設定方法:
- 新しいFenceを作成し、名前を「スクリーンショット」などに設定
- Fenceのヘッダーを右クリック→「Configure fence」を選択
- 「Folder Portal」タブを選択→「Browse」でスクリーンショットフォルダを指定
- 保存すると、フォルダ内のスクリーンショットがFenceに表示される
ゲームプレイ後、撮影したスクリーンショットがデスクトップに自動で表示されます。Discordに投稿したい画像、クリップ、配信のサムネイルとして使いたい画像へのアクセスが大幅に楽になります。SteamのスクリーンショットフォルダやNVIDIA ShadowPlayの保存先をPortalとして設定することも同様に可能です。Folder Portalの詳細についてはFolder Portal完全ガイドをご覧ください。
Themia との組み合わせ:リアルタイムシステム監視
FencesがゲームショートカットとファイルのFenceを管理するのに対し、Themiaはデスクトップにリアルタイム情報を表示するウィジェットアプリです。ゲーマーにとって特に有用なThemiaのウィジェット:
- CPU温度ウィジェット:ゲーム中のプロセッサ温度を常時表示。オーバーヒートの早期検知に役立つ。
- GPU使用率・温度ウィジェット:グラフィックカードの負荷と温度をモニタリング。サーマルスロットリングが起きていないか確認できる。
- RAM使用率ウィジェット:メモリ使用量を把握し、バックグラウンドアプリが過剰にメモリを消費していないか確認。
- ネットワーク速度ウィジェット:オンラインゲーム中の通信速度をリアルタイムで表示。遅延の兆候を早期に察知できる。
Themiaは10MB未満のTauriベースのネイティブアプリで、無料プランでも主要なウィジェットが使用できます。FencesとThemiaはデスクトップの独立したレイヤーで動作するため、両方を同時に使っても互いに干渉しません。FencesがアイコンとショートカットのFenceをレンダリングし、Themiaがその横でウィジェットを表示する——この組み合わせで機能的かつ情報量の高いゲーミングデスクトップが完成します。
両者の詳しい比較についてはThemiaとFencesの比較ガイドで解説しています。また、Fences 6を購入する価値があるかどうかについてはStardock Fences 2026年版レビューも参考にしてください。
Fences はゲームパフォーマンスに影響しないか
Fencesを使うことでFPSが下がるのではないかと心配するゲーマーもいますが、その心配はほぼ不要です。
Fences 6はWindowsのシェル(エクスプローラー)拡張として動作します。ゲームオーバーレイ(GeForce ExperienceのFPS表示など)と違い、ゲームのレンダリングパイプラインに直接割り込みません。ゲーム実行中のCPU使用率への影響は数パーセント以下で、実際のFPSへの影響は測定ノイズの範囲内(1〜2FPS以下)に収まります。
パフォーマンスを最大化したい場合は、Quick Hideでゲーム開始前にすべてのFenceを非表示にすることができます。この状態ではFencesのUI描画が一時停止するため、影響を最小化できます。ゲームは通常全画面で動作するためデスクトップは見えませんが、念のため非表示にしたいユーザーには有効なオプションです。
マルチモニター環境でのゲーミングデスクトップ活用
デュアルモニターやトリプルモニター環境でゲームをプレイするユーザーには、Fencesのマルチモニター対応が特に役立ちます。各モニターに独立したFenceを配置できるため:
- メインモニター:「今プレイ中」Fenceと「ゲーミングツール」Fence
- サブモニター:「Steam ゲーム」「Epic Games」「スクリーンショット」のFolder Portal
ゲームを全画面でメインモニターに表示しながら、サブモニターでDiscordやOBSなどのツールを操作するワークフローにも対応しています。マルチモニター設定の詳細はマルチモニターガイドをご参照ください。
価格と購入方法
Stardock Fences 6の価格:
- 29.99ドル:永久ライセンス(一回払いで永続使用可能)
- 9.99ドル/年:サブスクリプション(年間更新)
Windows 10・Windows 11(24H2を含む)に完全対応。現在のバージョンは6.46(ビルド6.4.6.1)。購入はStardock公式サイト(stardock.com)またはSteamから行えます。
Themiaは無料でインストールでき、追加ウィジェットや高度なカスタマイズが使えるProプランは19ドルの一回払いです。Fencesより安価で、サブスクリプションなしで永続使用できます。
まとめ
Stardock Fences 6は、ゲーマーのデスクトップをカオスから救い出す実用的なツールです。ゲームランチャー別のFenceで整理し、自動整理ルールで新しいショートカットを自動振り分け、ロールアップで不要なFenceを折りたたみ、Quick Hideで配信前にデスクトップをクリアにする——これらの機能を組み合わせることで、ゲーミングデスクトップは大幅に使いやすくなります。
Desktop Pagesでゲームモードと作業モードを分け、Folder Portalでスクリーンショットに素早くアクセスし、Themiaのウィジェットでシステム状態をリアルタイム監視する。これが2026年のゲーマー向けWindows 11デスクトップの最適な構成です。FPSへの影響はほぼゼロなので、パフォーマンスを犠牲にすることなくデスクトップの整理整頓を実現できます。
よくある質問
Fences はゲームのFPSに影響しますか?
FPSへの影響はほぼありません。Stardock FencesはWindowsシェルの拡張機能として動作し、ゲームオーバーレイではありません。ゲーム実行中はバックグラウンドでごくわずかなリソースしか使用しないため、フレームレートへの実測的な影響は無視できるレベルです。Fencesを有効/無効にした状態でベンチマークを行っても、統計的に有意な差は出ないことが確認されています。ゲームのパフォーマンスをさらに優先したい場合は、Quick Hide機能でFencesをすべて非表示にすることもできます。
ゲームランチャーのショートカットを自動で整理できますか?
はい。自動整理ルールを使えば、SteamやEpic Gamesなどのゲームランチャーのショートカットをデスクトップに追加したとき、自動的に対応するFenceに振り分けられます。ファイル名パターン(例:ファイル名に「Steam」が含まれる)や拡張子(.lnkショートカット)でルールを設定できます。ゲームによってはショートカット名がランチャー名を含まない場合もあるため、インストールパスを条件にする方法も有効です。
Fences でゲームのスクリーンショットをデスクトップに表示できますか?
はい。Folder Portal機能を使うと、Xboxゲームバーのスクリーンショット保存先(通常:マイ ピクチャ>スクリーンショット)を指すPortalをデスクトップに作成できます。新しいスクリーンショットを撮るたびに自動でFence内に表示されます。ゲーム録画や配信のサムネイルとして使いたい画像へのアクセスが大幅に楽になります。
ゲーム中に Fences を一時的に非表示にできますか?
はい。Quick Hide機能を使うと、キーボードショートカット1回でデスクトップ上のすべてのFenceを瞬時に非表示にできます。Discordで画面共有するときや、全画面でゲームプレイ動画を撮影するときに特に便利です。もう一度同じショートカットを押すと、すべてのFenceが元の位置に戻ります。Win+Spaceを押している間だけデスクトップをのぞき見るPeek機能も活用できます。
ゲーミングデスクトップに Fences と Themia を一緒に使えますか?
はい、完全に共存できます。FencesがゲームランチャーやツールのショートカットをFence(グループ)に整理するのに対し、ThemiaはCPU温度、GPU温度、RAM使用率などのシステム監視ウィジェットをリアルタイムで表示します。ゲーム中のシステム状態を常にデスクトップで確認したいゲーマーには特に便利な組み合わせです。両者はデスクトップの独立したレイヤーで動作するため、互いに干渉しません。
Fences は Steam や Epic Games などの複数ランチャーに対応していますか?
はい。FencesはWindows標準のファイルシステムとデスクトップを管理するツールなので、Steam、Epic Games、GOG Galaxy、Xbox App(Microsoft Store)、Origin、Battle.netなど、あらゆるランチャーのショートカットに対応しています。各ランチャー専用のFenceを作成し、自動整理ルールでショートカットを振り分ければ、どのランチャーのゲームも整然と管理できます。